日本ではもうすぐ新学期ですね。日本もアメリカはじめ諸外国のように秋に新学期にしようという動きが昔からありますが、やはり桜のころに新学期じゃないとおかしいという意見が根強いようですね。私も同感です。めぐる季節の中でも始まりを象徴する春、陽光はあたたかく生命力あふれるこの季節が、卒業や進入学にふさわしいと感じます。これはもう理屈よりも日本人の体に根付いている感覚なのではないでしょうか。

大雪に見舞われたニューヨークも、ここへ来てだいぶ暖かくなり、まだところどころに残る茶色の雪の塊も日々目に見えて小さくなっています。重いコートから少し春らしい装いをする人が増えてきました。美白を気にしないアメリカ人は、春の陽光を浴びにさかんに外に出て行きます。そしてこの時期、よく言われる言葉“Spring Cleaning”です。訳すれば春の大掃除。気温も上がり、風も心地よく吹く春に、冬の間にたまったじめじめや埃をすっきりきれいにして、家の中も気持ち良くしよう、というものです。

年末に大掃除で清めてから新年を迎えようという日本人の感覚はもっともなのですが、冬の時期に大掃除ってあまり効率が上がらない気がします。手がかじかんで作業がつらいですし。それに比べてスプリングクリーニングなら、窓を大きく開けて風を入れ、冬物を片付けてと、合理的ではあります。

国際結婚家庭の我が家としては、理想では年末の大掃除も、スプリングクリーニングも、両方すればいいのでしょうが、年末は忙しさにかまけて、かろうじてお餅を作って、おせち料理を数品作るだけで精一杯、それで、大掃除ならぬ、小掃除でよしとしています。だからこそ、スプリングクリーニング! 皆さんも年末の大掃除ができなかった、隅々まで手が回らなかったという方、いかがですか?

さて、年末や春を待たずとも、子育て中の家庭では、掃除に頭を痛めている方が多いのではないでしょうか。いつのまにか増えて、いたるところに転がるおもちゃ。子どもが描いた絵、折り紙や空き箱で作ったオブジェ、拾ってきた落ち葉や石ころ。お菓子の空き箱もレシートの紙切れも、子どもがそれで楽しそうにごっこ遊びをしていた姿を思い出して捨てられず・・・。そうやってモノがどんどん増えていきますよね。はあ、困ったものです。我が家も恥ずかしい状態です。お客様にいつでもどうぞ、といえる空間、それは夢のまた夢です。それでも、諦めてはいません。諦めたら終わりです! 今回は子どもとシンプルに暮らす、そのヒントを探ってみたいと思います。

まず、簡単なところから。子どもの服です。子どもの服の入っているたんす・クローゼットを開け、いらないものを処分します。つまりたんすを開けたとき、どれを着てもOKという状態にしておくことで、子どもが自分で着替えをするのを容易にするとともに、大人も不要なものがなくて服の選択、整頓が楽になります。処分先は、誰かにお下がりとして喜んでもらえれば何よりですが、ときには捨てるしかないこともあると思います。次の3つの条件をクリアしたものだけにすると、たんすが少しすっきりして、ぎゅうぎゅう押し込んでいたときにはなかった使いやすさが生まれます。

1.サイズの合わないもの、季節に合わないもの

当然のことのようですが、なかなか子どもの成長の速さ、季節のめぐりの速さに追いついていないことが多いのが事実です。小さすぎても大きすぎてもだめ、今の身体、季節にちょうどいいものだけにしてあげましょう。

2.破れ・汚れがひどくて修復不可能なもの

子どもがはいていて気持ちよく、活動的になれるズボンは、まっ先にひざに穴が開くものです。ひざの穴が小さいうちに当て布をしてあげるだけで、まだまだ履けるし、工夫次第ではよりかわいくなったりします。ただ、時間ができたら縫い物をしようと思っている間に、小さくなってしまうことがあるので、縫い物が好きでない人は、穴もファッション!と思うか、潔く処分するのも必要ではないでしょうか。自分のできること、できないことを適当に判断して、自分に高望みしないことも大事だと思います。

3.子どもが着たがらないもの

これが一番難関です。おばあちゃんが買ってくださった(または編んでくださった)かわいいセーター、チクチクするといって子どもが着たがらないのであれば、処分です。高かった物、頂いた物、処分するのはしのびないですが、着ない服はたんすにあっても仕方ありません。