中央制御室で、臨界に達したことを確認する原子力機構の職員ら=8日午前10時36分、敦賀市白木の高速増殖炉「もんじゅ」(代表撮影)

 1995年12月のナトリウム漏れ事故から14年5カ月ぶりに原子炉を起動した日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)は8日午前、原子炉で核分裂が連続して起きる臨界に達した。今後、性能試験(試運転)の第1段階に当たる炉心確認試験を本格化させる。性能試験は出力を段階的に上げて約3年間続け、2013年春には本格運転に移る予定。

 もんじゅでは6日午前の運転再開以来、核分裂を抑制する制御棒の調整を続けてきた。8日午前10時17分からは、制御棒19本のうち最後に残った炉心中央の1本の引き抜き操作を開始。慎重に臨界位置を調整し、同10時36分に臨界に達したと確認した。

 中央制御室では中川堅一当直長が臨界到達を宣言し、向和夫もんじゅ所長が原子力機構の岡崎俊雄理事長に報告した。立ち会った文部科学省の中川正春副大臣は川端達夫文科相に電話で伝えた。

 向所長は記者会見で「やっと臨界に達しほっとしている。3年間安全に性能試験を行い、データを実用化に結びつけたい」と強調。中川副大臣は記者団に「地元の信頼を受けていくことが一番大事だ」と語った。

 臨界状態での試験は異常がなく、同11時50分ごろ、制御棒2本を全挿入し未臨界にした。今後、制御棒の効き具合や原子炉の中性子を測定する検出器の特性などを確かめる試験を本格化。15日夜には原子炉を一時止める予定。7月下旬まで6回の起動と停止を繰り返しながら試験を続ける。

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