福井県嶺南地方の小浜市は2月10日の日降雪量が81cmに達し観測開始以来の1位となりました。2位は2002年2月11日の39cmですから、今年の降雪はドカ雪にふさわしい量です。2月の最深積雪は11日の80cmです。降雪量より最深積雪が少ないのは、次のような観測方法によるものです。
 積雪計は地上2~4mの高さに送受波器を設置し、送受波器から雪面までの距離を超音波により測定します。降雪量は雪面を一時間ごとに測定して増えた量だけを積算し、減った量は無視します。一方積雪量は毎時間の値です。

 図1は今年の2月の福井市と小浜市の降雪量で、図2は積雪量です。図3は小浜市で最深積雪1位の135cmを記録した1984年降雪量と積雪量です。

 嶺北地方より嶺南地方が大雪になったのは地上付近の風向きによるものです。低気圧や前線は上空高いところまでの擾乱ですが、冬型の気圧配置による降雪は3000m以下の低い擾乱ですから、地形の影響を強く受けます。北風は嶺南地方、北西風は嶺北地方中心の降雪となります。

 2月の降水量は嶺北海岸部で少なくその他は多くなっています。気温は全県で1℃未満の高いところと低いところとなり、日照時間は越廼が多くその他は少なくなりました。降雪量は嶺南で多くその他は少なく、特に奥越の豪雪地帯と言われる九頭竜では降雪量が平年より1mも少なくなっています。

 3月6日の北半球500Hp天気図で寒気の南下が著しいのは日本付近と北米大陸東岸、並びに大西洋北西部で、今後日本付近に影響するシベリア地方はこの時期としては高温になっています。2日発表の一か月予報は、気温は中旬が低く、降水量は平年並みで日照時間は少ないとなっています。