県は、ことし1月に大野市南六呂師にオープンした六呂師高原スキーパークに人工ゲレンデを整備し、冬以外でもスキーやそり遊びができる施設にする。6月に着工し、10月から供用開始する予定。この冬の利用者数は目標に届かず、人工ゲレンデの整備により通年型で楽しめるスキー場としてPRを強化するとしている。 

 スキーパークは2012年に破綻したスキー場跡地を利用し、有料のスキーエリアと無料でそり遊びを楽しめるエリアを設けた。ゲレンデは初心者向けの緩やかな傾斜とし、簡易リフト計2基を上下に設置した。 

 人工ゲレンデは滑走距離約300メートル、幅25メートル。樹脂製のマットを敷き、水を流してスキーを楽しめるようにする。県によると人工ゲレンデがあるスキー場は、北陸3県で唯一という。9月の完成を目指し当初予算に約1億5千万円を計上した。 

 今冬は1月21日から3月5日まで44日間営業し、計2564人が来場した。指定管理者となっている大野市の担当者は「家族連れが多く、狙っている層に楽しんでもらえた点では初年度の目標は達成した」と話す。 

 一方、有料のスキーエリアを利用したのは延べ約900人で、県が掲げた目標5千人には届かなかった。収入は約100万円となり、見込んだ580万円の約6分の1にとどまった。大勢の来客が期待できる年末年始に十分な積雪がなく、オープン時期が予定より約1カ月ずれ込んだことが影響したとみている。 

 また、初心者向けゲレンデは近隣のスキー場との差別化を図れるものの「緩やかな傾斜に慣れた子どもや上級者のリピーターは狙えない」(同市)という。 

 今後、人工ゲレンデの整備により「自然散策や牧場なども含め、四季を通じて一帯がにぎわう場所にしていきたい」(県)としている。冬も県内外の学校や園に利用を呼び掛け、来場者増を目指す。 

 県は、今年10月から来年3月末までの有料エリアの利用者を8千人、収入は約900万円と見込んでいる。