ロンドン五輪は7月27日、イギリスの首都ロンドンで開会式が行われました。これに先立ってサッカーは女子・男子共に初戦を勝利で飾り、私どもに喜びと感激を与えてくれました。

ロンドンの位置は地球の経度の基点で0度、緯度は北緯51度と高緯度です。日本付近で言えば樺太(サハリン)中部に相当します。ロンドンの年平均気温は11.8℃、日本では秋田が年平均気温は11.7℃ですが緯度は北緯39度43分とロンドンよりも10度南になります。

地球の回転により、北太平洋高気圧の風は時計回りに吹き、赤道より南の太平洋高気圧の風は反時計回りになります。海洋では日本付近は南からの暖かい海流黒潮が本州南岸に沿って流れ、三陸沖で北からの冷たい海流親潮と合流して北米大陸方面へと流れていきます。東日本の大津波で流されたさまざまなものが北米西海岸に漂着するのはこの流れによるものです。

北大西洋は赤道の北側を西向きに流れる暖かい北赤道海流がカリブ海及びメキシコ湾に入りさらに暖められて、フロリダ海峡を通って東海岸に沿って北上し、イギリス方面へと流れて行きます。この海流はメキシコ湾で発生したものでは有りませんが、古くはメキシコ湾で発すると考えられていましたので今も使われています。英語ではガルフストリーム(Gulf Stream)と記されます。暖かいガルフストリームの影響でヨーロッパ西海岸は高緯度にもかかわらず、温暖気候となっています。

ロンドンと福井の気候データを見てください。月平均気温は、ロンドンは福井に比べて冬は暖かく夏は涼しくなっています。湿度は海に囲まれ、日本に比べて季節風が吹かないので年間の差は余りありませんが、気温が低いので蒸し暑さは感じません。降水量は平均して月50mmで年間降水量は福井の29%と少ないのです。

ロンドンの紳士は山高帽子とコウモリ傘が有名ですが、降水量を見る限り傘は不用に思います。しかし、産業革命が最初で大気汚染が激しく、僅かな雨でも大気中の塵埃を含んだ降水は衣服を汚染した過去の思い出が、ステッキ代わりのコウモリ傘ではないかと筆者は想像しています。