8月の半ば近くにもなると吹く風にもどこか秋の気配が感じられるようになり朝夕は幾分しのぎやすくなってきました。しかし、まだまだ日中の日差しは強く充分な水分や塩分(きちんと作られた梅干を食べることもよいそうです)を欠かさないようにと熱中症の対策がいわれています。

暑いと暑いだけで体力、気力も落ち、食欲もなくなりがちですが、こういうときこそ食生活をおろそかにしないで、お子さんをはじめ皆さん体には充分気をつけて夏を乗り切って行きましょう。今回は皆さんとご一緒に考えたいことがたくさんありすぎて何に絞ったらよいのかとても迷ってしまいます。

水といえば昨年に引き続き福島からの子達を一週間にわたって受け入れてその子たちが過ごした旧浅水地区?現在は福井市徳尾町の禅林寺の“甘露泉”がまず思い浮かびます。

運転していると顔や腕を刺すような暑い日差しの中8号線を車を走らせながら、やっとたどり着いた禅林寺の境内。境内への石段の参道をはさんで林立する杉の大木。その大木の木立によってあの暑い日差しもさえぎられて昼でも薄暗い木陰となっいます。その木陰が、強い日差しに照りつけられてほてった体をひと時でもほっと鎮めてくれるのです。その参道を上って山門をくぐるとすぐに観音様が奉られていてその足元からは尽きることなく流れ出ている“甘露泉”。その水で口をすすぎ、体を冷やし、のどを潤させていただくのです。

まず外からではありますが本堂のご本尊様にお参りさせていただきますとなんとこのお寺のご本尊様は十一面観音様だったのです。十一面観音といえば、女性原理を代表とする慈悲の仏様であり、水や子育ての守り神でもあるのです。かつて越前の白山であった白山の本地仏でもあるのです。福島の子どもたちを受け入れる寺の本尊様が十一面観音様。人の計らいを超えたその当然すぎるといえば当然なそのめぐり合わせに一瞬立ちすくむおもいと共に深い感動に包まれたのです。

今年の3月、東日本大震災による大津波で亡くなられた大勢の方々に対して福井のフェニックス・ブラザで宗派を超えた各派の宗教者によって「東日本大震災追悼献花式」が行われました。このような宗派を超えて献花式が行われるということは福井ではこれまでにはなかったということです。

これまでも震災の地、福島に何度も出向かれ支援物質を運んだりいろいろな活動をされてきておられるということは震災直後からのネットを通じて詳細に伝えていただいておりました。福島の子達を受け入れるという活動も昨年の夏から行われてきているのです。何かお手伝いできることがあれば是非にともおもってきておりました。

しかし、今年の夏はいろいろなことがあってなにかと忙しい日が続いておりました。
その福島の子達の合宿の情報が「terraねっと福井」としてメールで送られてきていても、今回はいろいろとやるべきことと重なっていてそれらの日程とにらみ合わせながらの、空いた時間のわずかのお手伝でしかありませんでしたがお手伝いさせていただきました。以下は知人にあてたメール内容です。

「今回はterraねっと福井のお手伝いとして(寺とは関係なく個人として)食事作りを少しだけ手伝わせていただいただけでした。ですから本当はもっと子どもたちに直に触れて子どもたちからの生の声を聞き、本当は何をさせていただいたらよいのかを知りたかったのですが子どもたちと直接に触れることはあまり時間的に持つことができませんでした。また別の機会を待ちたいと思います。

いただいた情報のままに打ち合わせにも出ることもできず、飛び入り的に飛び込んでの手伝いでしたので、とりあえず手が必要となる裏方としての台所での食事作りのお手伝いをさせていただきました。

それでも昨日は夕食づくりのお手伝いで帰宅したのは10時近くでした。最後の日とあって夕食は焼きそば、焼き鳥、フランクフルトなど夏祭りの夜店風に行われ、それに要する、準備物、費用の一切はスタッフの担当チームによって準備され。町内各戸にもご案内されました。ですからその区の人たちも参加されての賑やかな集いとなっておりました。

7日間、スタッフの呼びかけに応じて多くの有縁の方々から集まった、善意の食材の品々やお手伝いで満ち溢れ、とても和やかな人々とのつながりの中で、私も台所という裏方のなかではありましたがとても楽しいときを過ごさせていただきました。

その裏方として食事作りの責任を担われその食事作りに当たられている方々は自主的に参加されている寺院の奥さん方を中心にその方たちとの強いつながりのある方々が加わって心一つに仕事を進められていたのです。

日頃大勢の人を相手の寺という生活においては、こうした食事ごとというものは付き物で日常茶飯事的に取り組まれてきておられる方々です。

どんなこともいとわずさらりと、そして、てきぱきとこなしていかれるその仕事ぶり。そうしたなかにこれまでの長い生活の中で培われてきているものがおのずとあらわれているのです。とかく大勢が集まっての、こと食事ごとといえば何かともめることが多いものです。しかし、きままに突然飛び込んでのお手伝いの私に対しても温かくまるで吉本コンビのような笑いの絶えない中で快く仕事をさせていただくことができたことはこれまでの私の生活においてはあまりなかったことのようにおもわれます。

今回の大震災の復興の支援に関心の深い比較的若い(といっても50代前後?)お寺さん方が先頭になって動かれ3月に行われた「東日本大震災追悼会」から始まるterraねっと福井。