2012年(平成24年)は全国的に平均気温は平年並みで多雨傾向と、気象庁はまとめています。

詳しく見ると、北日本から西日本にかけて、寒候期は低温傾向、暖候期が高温傾向と季節のメリハリがはっきりした年となり、降水量は平年を上回った所が多く、特に沖縄・奄美では日照時間はかなり少なく、年降水量がかなり多くなりました。

福井県では1月から2月にかけて大雪となり、日積雪深差(※)が大野では62cm、武生で42cmを観測し、1月として観測極値1位を更新しました。また、1月の最深積雪は、大野110cm、今庄141cm、小浜43cmといずれも最深積雪極値1位を更新しました。

4月は低気圧の急速な発達に伴い嶺北を中心に強風に見舞われ、三国・春江は20m/s超、越廼・大野・今庄でも4月の最大風速1位を更新しました。

7月は猛暑となり越廼・勝山・大野・今庄では最高気温が36℃を超し、美浜・小浜では37℃を超すなど、それぞれ極値1位を更新しました。

7月20日は越前市東部の今立で集中豪雨により和紙産地が甚大な被害を被りました。この日の降水量は罹災地付近の武生8mm、今庄21mmとなっていますが、レーダーエコーでは今立地域に集中して雨雲が流れ込んでいました。

12月24日は小浜市で42cmと平年比14倍の積雪になりました。クリスマス前後の県内の積雪は福井6cm、敦賀4cm、今庄13cm、大野12cm、武生5cm、九頭竜55cmとなって、降雪も地域により大きな差があります。

福井の月平均気温は9月は平年よりも2.1℃高くなりましたが、12月は平年より1.8℃低くなり、年平均気温は平年より0.1℃高く、嶺南の小浜は8・9月が平年より2.1℃高くなりましたが、12月には2℃低くなり、年平均気温は0.1℃高く、冬は寒く夏は暑い年でしたが年平均気温は平年並みでした。

降水量は福井では平年より多く2497mmで平年比111%、小浜は秋から冬にかけて多く2339mmで平年比118%でした。(月降水量は図を参照してください)

※積雪深差
音波を使った積雪深計で1時間前と比べて何cm多くなったかが1時間の積雪深差で、この値を24時間合計したもの。実際の降雪量より多くなる傾向があります。

****************

先月の記事に500hPa天気図で太平洋からの気圧の峯が発達してシベリア東部に高気圧を作り南北逆転と書きましたが、この状態は若干の盛衰はあるものの依然として続いており、北極海に高気圧を形成しています。日本付近の北緯45度で高度5100mの流れは、北太平洋から北極海を経てシベリアに戻り日本付近に流れ込む渦と、カナダ上空を大きく回る渦に分かれており、寒気も分断されています。この原因は北極海の氷原の減少と深く関わっているように思います。米国環境予測センターの1月7日の850hPa現況図で北極海上空はー12℃に対して、シベリアの沿海州の上空はー30℃になっています。強い寒気の蓄積は無いものの極東では持続的に寒気が流れ込む形となっております。