今冬は北日本の大雪が連日のように報じられ、観測以来の最深積雪量を各地で更新しています。福井県は昨年12月24日に小浜での観測史上最大の最深積雪42cmを観測しました。

1図は昨年12月から今年2月までの県内の降雪量合計です。大野と小浜が平年より多くなっています。2図は同じ期間の最深積雪で九頭竜と小浜が多くなっています。3図は同じ期間の日平均気温の月平均値を合計して平年値と比べたものです。3ヶ月の合計ですが、月に直すと1℃ほど低くなっています。九頭竜と武生は雨と雪だけの観測所で気温は観測していません。

小浜市の気象観測開始は1889年(明治22年)で、1909年から積雪の観測を行っています。気象台が直接観測するのではなく、篤志家などの協力を得て観測しているため、都合により移転する事になります。

始めは雲浜の郡役所でしたがその後は今富村湯岡、若狭高校水産科、小浜土木事務所、農業改良普及所と移転し、1981年からは遠敷地区の県合同庁舎に観測機器を設置しています。

観測所の移転により統計値が接続(元の位置との距離や標高差など)できないときは改めて統計開始となります。小浜市としては1947年2月19日に最深積雪96cmを観測しております。

昨年12月から今年2月までは寒気の中心が北海道付近を通り抜けていきました。寒気の中心は抜けても寒気は残り平年に比べて低温でした。

日本海側の札幌・秋田・輪島・の高層観測資料では500hPa・700hPa・850hPaの気温は、輪島の2月の500hPaが平年より1.5℃高くなった他は全て平年より低く、秋田は3地点のうち最も低くなっていました。

表は北陸三県と舞鶴の雪の状況で、金沢・富山・舞鶴は昨年12月に平年より多くなっていますが、その他は平年より少なく、福井は期間を通して少なくなっています。

最深積雪5m66cmを観測した酸ヶ湯(スカユ)は青森市の八甲田山の西山麓で標高は890mにあり、今冬は日降雪量が30cmを越した日が16回あり、大雪に見舞われる条件が全てととのっている地形です。