2013年8月30日から、重大な自然災害が起きる恐れが高まった場合の「特別警報」が実施されることになりました。気象庁は9月16日5時5分に福井県、京都府、滋賀県のほぼ全域に「大雨特別警報」を発表しました。

 特別警報の詳細は前回紹介しましたので省略しますが、地域を5km四方ごとに50年に一度の確率で起きる48時間降水量と土壌雨量指数が、3県にまたがる地域で50地点以上予想されたため発表しました。

 福井県は嶺南中心の豪雨でしたが犠牲者が一人出たのは残念です。15日から16日までの小浜(442mm)、大飯(339mm)、敦賀(232mm)、福井(124mm)の48時間積算降水量をグラフにしました。宵のうちに強まりだした雨は夜半前から明け方にかけて激しく降っています。

 大雨特別警報が発表される数時間前に小浜市では全所帯に避難勧告しています。雨の異常な降り方に対して自治体が独自に見事な対応をしました。

 筆者が若狭高校3年の昭和28年9月25日は台風13号(テス)が紀伊半島に上陸して東海地方から本州を縦断しました。当日の授業は午前で打ち切られ帰宅となりましたが、校舎の窓から見た南川の水位が異常に高かったのを覚えています。その夜、南川と北川の堤防が決壊して137人の死者行方不明者が出ました。当時の記録を見ますと南川上流の中名田では25日の降水量が585mmで、23日から26日までは705mmとなっています。台風の経路は今年の18号に類似しています。それから60年後、今回の大災害となりました。

 小浜観測所は地域の代表地点ですが、よく経験するように隣街は雨が降り自分のところは降らないことが度々あります。今回も小浜観測地点よりも降水量が多い場所があると思われます。観測地点の降水量だけで判断するのは問題ありで、この場合はレーダーが威力を発揮しています。今回の特別警報に該当しない地域がありましたが、今後も気象情報には十分な注意を払って頂きたいと思います。

 罹災者の皆様に心からお見舞い申しあげます。

 筆者が予報現場にいた頃は注警報の出し遅れと「狼少年」にならないように状況把握に特段の注意を払っていました。

 さて、9月も半ばを過ぎ朝晩若干涼しくなってきました。今年の8月は事のほか猛暑続きでした。

 福井は真夏日が1日以降26日続きその間酷暑日が6日続きました。敦賀では真夏日は21日続き酷暑日は7日続きました。小浜は真夏日が20日続き酷暑日は13日で県内の最高気温を記録しました。

 各地のアメダスデータからまとめた表を参照して下さい。ここでお気づきと思いますが2010年は三国、越廼、美浜で最高気温一位を記録しています。この年の記録では福井は真夏日が7月末から9月初めにかけて35日続きその間の酷暑日は20日となっています。小浜は7月30日から9月7日まで真夏日でその間酷暑日は21日となっており、今年よりも暑かったのです。