センバツに向け、力強く素振りする(右から)北川智也、山岸旭、吉田有哉、井上開都=27日、福井市角折町の金井学園室内練習場

 福井工大福井の公式戦1試合平均得点は8点。打撃力のチームは健在だ。

 強力打線の要因は「主軸がしっかりしてきた」(大須賀康浩監督)こと。主軸は、1番北川智也主将と中軸の井上開都、山岸旭、吉田有哉だ。

 北信越大会準々決勝の富山東戦。4番の山岸が北信越50年ぶりの快挙を成し遂げた。右足首の靱帯損傷で万全な状態ではなかったが第4打席でサイクル安打を達成。公式戦初アーチも放ち「4番」を決定付けた。

 3番井上も福井県大会準々決勝の啓新戦で九回に逆転打を放つなど、好機に強く「後ろに山岸、吉田がいるので、楽に打てている」。5番の吉田は公式戦の安打11本中7本が二塁打と驚異の長打率を誇る。打線の軸が固まった。

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 山岸を含め、チーム全員が北川主将に絶大な信頼を寄せる。トップバッターながら公式戦チーム最多の16打点。まさに打線の核で、チームの期待に応えている。北川は言う。「1年生からレギュラーとして出ているので経験がある。その分、打たないといけないという重圧より、責任感の方が強い」

 北川へつなぐ—。この意識は下位打線の奮起にもつながった。北信越大会決勝は6番川村翔、7番山内貴文、8番大上真人がそれぞれ2安打で、計5打点。指揮官も「中軸がダメでも下位で点を取って勝った。どこからでもチャンスがつくれて、点を奪えるのは大きな強み」とスキのない打線に手応えを感じている。

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 春に向けて、さらなる打撃力の向上を目指す。重さ1キロのバットを振って力をつけると同時に、ことしから足場の不安定な柔らかいマットの上でティー打撃を実施。下半身の強化にも力を注ぐ。

 部員はセンバツ出場校最多の106人。レギュラーになるための競争は熾烈だ。

 昨年のセンバツは10安打を放ったが完封負け。それだけに「好機で確実に打てるように」と、山岸らは気持ちを高めて練習に向き合う。ことしのセンバツは強力打線を全国にとどろかせるつもりでいる。

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 福井工大福井が2年連続のセンバツ出場を決めた。昨秋の県大会3位から切符をつかんだチームの強さに迫る。

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