24年ぶりに全国高校野球選手権福井大会で優勝し喜ぶ北陸ナイン=7月、福井県営球場

 夏の全国高校野球選手権福井大会は北陸が福井商業を6−5で破り、24年ぶり3度目の優勝を果たした。夏の福井大会はしばらく福井商業、敦賀気比、福井工大福井の3校で優勝を占めており、この3校以外で頂点に立つのは1999年の敦賀以来、17年ぶりとなった。

 決勝進出校で見ても、3校の強さがうかがえる。過去20年で3校以外が決勝まで駒を進めたのは7大会(※)。それ以外13回の決勝は、3校いずれか同士で争われた。

 北陸は大会前、下馬評は特に高くなかった。ノーシードで出場し1回戦、武生に対し4−2の勝利から始まった。それ以降、大勝ちはないものの1点差、2点差の試合をじわじわと勝ち上がる。いずれも先制し、きっちり守り切る必勝パターンが磨かれていった。

 決勝でも二回に4点を先制。五回に追い付かれたが、直後の六回に中川大治の適時三塁打で2点を勝ち越した。先発の左腕水野隼斗が七回途中まで粘りの投球。継投した本多拓生が無失点で切り抜けた。内野陣の堅守も光り、最後まで福井商業に逆転を許さなかった。

 北陸の躍進に象徴されるように、福井県内各校の実力が伯仲しつつあるようだ。特にこの大会では4強にシード校が1つも残らず、甲子園に出場する代表校が1県1校となった1978年以降初のケースだった。2017年も、思わぬチームがスポットを浴びるかもしれない。

  ×  ×  ×

 2016年の福井県内の高校野球を振り返る。

 ※最近20年の夏の福井大会で福井商業、敦賀気比、福井工大福井以外が決勝に進出したのは次の通り。★は優勝。

 1999年 敦賀★
 2004年 若狭
 2006年 鯖江
 2008年 北陸
 2009年 北陸
 2013年 春江工業
 2016年 北陸★

関連記事