敦賀気比高出身の青山学院大・吉田正尚選手

 プロ野球ドラフト会議が22日に開かれる。上位指名が見込まれる選手たちを探った。

 ■大学生、社会人

 大学生は投手が粒ぞろいだ。左腕では今永昇太(駒大)と上原健太(明大)が双璧。ともに春は故障で不本意なシーズンを送ったが、今永は今秋の東都リーグで復活し、球速は140キロ台後半をマークした。190センチと長身の上原とともに1位指名候補に挙げられる。

 右腕は多和田真三郎(富士大)熊原健人(仙台大)岡田明丈(大商大)と好素材が並ぶ。多和田は1年生だった2012年の明治神宮大会で無安打無得点試合を達成し、早くから注目を集めた。熊原、岡田はともに150キロの威力ある速球を軸とし、即戦力として期待できる。

 野手は左打ちの外野手に逸材が多い。大学日本代表4番を担った吉田正尚(敦賀気比高出身、青学大)が高評価。大学屈指の強打者は身長173センチと小柄ながら、迫力あるスイングと手首の強さが持ち味。6月の日本野球機構(NPB)選抜戦では、高橋光成(西武)の外寄りの147キロを鋭く振り抜き、右中間へソロ本塁打。8月に甲子園で行われた高校日本代表との壮行試合では、2打席連続本塁打を放つなどスカウト陣に猛アピール。全12球団から調査書が届いており、上位指名が有力だ。

 高山俊(明大)は好打に俊足を誇り、48年ぶりに東京六大学リーグの最多安打記録を更新した。谷田成吾(慶大)は飛距離が抜群で「高橋由伸(巨人)2世」の呼び声が高い。

 社会人も本格派の近藤大亮(パナソニック)横山弘樹(NTT東日本)ら投手が上位指名を受けそう。野手では木下拓哉(トヨタ自動車)の打力と捕手としての守備力を評価する声があり、正捕手不在に悩む球団の指名が予想される。西川龍馬内野手(敦賀気比高出身、王子)は走攻守三拍子がそろう。社会人3年目の今季、敦賀気比時代と同じ3番・遊撃の定位置を獲得。侍ジャパン社会人代表入りを果たした。

 プロ野球独立リーグのルートインBCリーグでは、今季10勝を挙げた本格派右腕の藤岡雅俊投手(福井ミラクルエレファンツ)、リーグ屈指の俊足加藤頼内野手(同)らが候補に挙がっている。

 ■高校生

 U—18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)準優勝メンバーを中心に、楽しみな選手が多い。投手ではともに150キロを超える速球を持つ左腕の小笠原慎之介(神奈川・東海大相模)と右腕の高橋純平(県岐阜商)が注目を集める。甲子園大会でファンを魅了し、1位指名は確実だ。小笠原は全国制覇の原動力となり、高橋純は変化球の切れもよくバランスがいい。

 身長180センチからのフォークボールに切れがある佐藤世那(宮城・仙台育英)や落差のあるスライダーで三振を量産する左腕の成田翔(秋田商)も指名が予想される。

 野手では、走攻守三拍子そろうオコエ瑠偉(東京・関東第一)の上位指名が濃厚だ。夏の甲子園大会では俊足を生かした三塁打、背走しての好捕など潜在能力の高さを示した。平沢大河(宮城・仙台育英)は楽天が1位指名を公表。スイングスピードが速く、今夏の甲子園で3本塁打し、準優勝に貢献した。木製バットを使用したU—18W杯で日本選手唯一の本塁打を放った勝俣翔貴(東京・東海大菅生)は、打者としての才能も光る。

 平沼翔太(敦賀気比)はエースとして、2年夏から3季連続で甲子園に出場。今春の選抜大会では5試合を投げ抜き、全国制覇に貢献した。ダイナミックなフォームから繰り出す140キロ台の直球とキレのあるスライダーを軸に、打者を手玉に取る投球術が持ち味。左の強打者として、鋭いスイングで広角に打ち分けるセンスも非凡。打者として評価が高い。

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