地震の震度は観測点の揺れの程度を表す量です。日本では明治13年に内務省の験震課長関谷清景氏が微震・弱震・強震・烈震の4段階を設定して観測が始まりました。

その後、明治31年に「微震(感覚なし)・微震・弱震(震度弱き方)・弱震・強震(震度弱き方)・強震・烈震」、と細分化して0からVIまでの数字が振られ7段階となりました。昭和11年に感覚なしを「無感」に、弱震(震度弱き方)を「軽震」に、強震(震度弱き方)を「中震」に改称しました。昭和24年には「激震」が加わり、0~VIIの8階級(無感・微震・軽震・弱震・中震・強震・烈震・激震)が使われていました。

「激震」は家屋倒壊率が90%を超えた地区があった昭和23年の「福井地震」がきっかけとなって追加されました。当時は観測員の体感や被害の程度によって震度を決めていました。

震度は防災関係機関の初動対応や災害対策等に利用する情報であり、きめ細かな対応をするには大雑把であるとの意見があり、計測震度計が全国に展開されたのを機に、計測震度値に基づいて震度Vと震度VIをそれぞれ強・弱にわける震度階級表が平成8年10月から使用されています。震度階級に強弱をつけず、0からIXにしない理由は震度階級表を見るとお分かりになるでしょう。VとVIにかぎり震度値の幅が0.5になっています。(表1)

福井地方気象台で大正12年(1923年)以降観測した地震の回数を、気象庁のデータベースから見ました。震度3以上の地震は100回で震源は東日本から西日本の範囲とその沿岸他方です。

震度4以上は14回で、震源は千葉県沖と神奈川県西部、紀伊半島沖、岐阜県中部、能登半島沖から鳥取県にかけての内陸と沿岸、淡路島北部となっています(図と表2)。震度5以上は4回で福井県嶺北、京都府北部、三重県南東沖、和歌山県南方沖となっています。

震源は断層破壊の起こった中心部で、震央は震源を地図上に示した場所。気象観測や天気予報で使用している記号は世界気象機関で定められており世界共通ですが、
地震の震度は地球規模の現象ではないため、国によって様々です。

アメリカ、韓国などでは体感や構造物に与える影響をもとにした「メリカリ震度階級」(※)を使用しています。ロシアなどCIS諸国(※)や東欧諸国、イスラエル、インドなどは「MSK震度階級」(※)を使用、中華人民共和国ではIからXIIの「地震烈度」を、台湾では日本の震度階級を参考にした0からVIIの8段階を使用しています。

※メリカリ震度階級 1902年に成立し後に何度か修正されIからXIIの12段階。
※CIS諸国 (Commonwealth of Independent States)ソ連崩壊後にロシア近隣諸国で結成。
※MSK震度階級 重力加速度galの大きさにより階級分けしており、例えば震度VIは25-50galで「恐怖を感じる揺れ」など12階級で構成。

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