9月23日ニューヨークで各国首脳級が集まり「国連気候変動サミット」が開かれました。開催を提唱した国連事務総長は温暖化対策の新枠組みを2015年に合意できるよう各国に要請しました。

これまでは温暖化により異常気象の頻発を懸念していましたが、新たに世界保健機関(WHO)は気候変動が進めば感染症や熱中症の流行が深刻化し、これらを原因とする死者が増えると予測しています。

安倍首相はこの会議で、日本は発展途上国に昨年初めから現在までに160億ドルの支援を実施し、今後3年間で、気候変動分野で1万4千人の人材育成を約束しました。

2009年の国連総会で当時の鳩山首相は25%削減を公約し高く評価されました。しかし、2012年の福島第1原子力発電所事故により原子力によるエネルギー供給が不可能となり、公約を撤回した経緯があります。

日本の温暖化対策の温室効果ガス排出量は1997年の京都議定書で、1990年を基準として2008年から2012年までの4年間で6%と定められています。しかし、この期間の排出量は基準値を約1.4%上回りました。これに森林吸収量の目標と「京都メカニズム」を考慮すると、基準年比-8.2%となり、目標を達成する見込みとなっています。「京都メカニズム」とは、他の国の排出枠を買い取る「排出量取引」や、先進国が開発途上国に技術・資金援助を行い排出量を削減した場合、排出量の一定量を支援国の削減分に充当する仕組みで、森林を整備して植物による二酸化炭素の吸収を進める活動のことです。

国連気候変動サミットに合わせてニューヨークでは「地球を救え」と主催者発表で40万人のデモ行進が行われ、この趣旨に賛同するイベントが英国やフランスなど160カ国以上で開催され、27万人が参加したと伝えています。小生の見落としかもしれませんが、日本では同趣旨の催しは残念ながら無かったように思います。

昨年9月から本年8月までの世界の異常気象を気象庁の「世界の天候」からまとめました(表1)。半数近くが異常高温で、次は多雨となっています。9月の県内の降水量と気温は、(表2、3)のとおりで、少雨と低温傾向となっています。

先月27日御嶽山が噴火し、昭和以降の火山災害で最大の犠牲者がでました。御嶽山では1979年に有史後初めて噴火し、1991年、2007年にもごく小規模な噴火をしました。

気象庁は9月25日に噴火警報で防災対応を促す「避難などの厳重な警戒」「入山規制などの警戒」用語の運用を10月2日から開始すると発表した矢先のことでした。

18世紀以降わが国での最大の犠牲者が出たのは、1792年の「島原大変肥後迷惑」と言われた雲仙岳の噴火で約1万5千人が犠牲になっています。

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