年明け早々大雪に見舞われ先々が心配でしたが、大雪は一過性で継続せずにしのぎ易い冬でした。

筆者は38・56豪雪を観測現場で体験しました。昭和37年12月29日の平均気温は9.3℃、30日は9.5℃と11月下旬並みで、コートを脱いで帰宅したのを覚えています。31日は寒気が入り平均気温が1.3℃で平年比-2.9℃と厳冬になり雪が降りだしました。降雪は続き1月中に日降雪量が50cmを超える日が2回あり、26日には63cmも降りました。

筆者は1月30日観測当番夜勤で、31日は夜勤明けとなります。夜勤最後の仕事は朝9時の観測です。1月31日の積雪213cmは福井地方気象台観測史上の1位となり、いまだに1位の座を譲っていません。2月に入り断続的に止み間があり積雪が無くなったのは3月21日です。

この大雪で国鉄(JR)や私鉄は全て運休になり道路の除雪体制は皆無で、金津や三国の職員は歩いて福井まで通勤しました。また、八百屋さんの店先は生鮮野菜はもとより、日頃ほこりをかぶっていた缶詰類は全て棚から姿を消して、売るものが無くなる次第でした。西武デパート(そのころはだるま屋)は、建物損壊を防ぐために屋上に積もった雪を建屋前の道路に下ろし、福井鉄道の線路は二階建ての屋根くらいの雪山になりました。

昭和55年12月13日から積雪になりクリスマスの頃は一時雪は消えましたが年末29日には1mを超え、年明けの2日から4日までは1mを下回り、1月15日は196cmになり観測史上3位を記録しました。その後は2月の中下旬にかけて1mを下回ったものの、3月はじめまで1mを超える積雪でした。雪がなくなったのは3月22日です。

38豪雪時と比べて除雪体制も整い市民の生活に大きな影響は出ませんでした。最深積雪は38豪雪が213cm、56豪雪は196cmでしたが、積雪が1mを超えた日数は38豪雪は36日で56豪雪は56日でした。記憶しやすいような数字です。

敦賀は38豪雪の最深積雪は154cm、積雪が1mを超えた日数は14日でした。56豪雪は最深積雪は福井と同じく196cm、積雪が1mを超えた日は36日でした。

1月の県内の気温・降水量・降雪量・積雪量表、ならびに福井の38・56豪雪のグラフを参照してください。なお、表にある観測年数は観測種目によって数年の遅れがありますが、気温の観測を採用しています。