4月は日照不足、5月は雨不足で野菜類が高騰し家計を預かる主婦を悩ませています。5月の日照時間は全国的に平年よりも多くなりましたが、降水量は少なく平年の半分以下のところもあります。また、5月の平均気温は高く観測史上1位を記録した所は北海道の一部と北日本、東日本と近畿の一部を除き21都道府県となっています。(表参照)

気象庁が6月2日に発表した資料によると、5月下旬のインドは熱波に襲われ2200人以上が死亡したと伝えられました。顕著な高温をもたらした要因として、インド上空では下降気流*が平年より強かったことが影響していると考えられます。

5月下旬の最高気温の平均値を見るとインドの広い範囲で42℃以上となっており、北部や中部に45℃以上の地域も見られます。この顕著な高温は、今週末にかけて徐々に解消する見込みです。例年ですとこの時期はモンスーンによってインド洋からインドへ湿った風が吹き込み雨季になり、農作物の豊作が期待されて経済が活発化すると云われています。インド気象局は平年値を50年間の平均値、観測期間の長いニューデリーの平年値は100年の平均値を算出しています。日本は10年ごとに30年平均値です。

インドの気候が日本にも影響します、モンスーンによって湿った空気がインドシナ半島を経て中国南部から日本付近へと運ばれてくるからです。近畿と中国地方は平年より4日早く入梅しました。梅雨時期になるとインドシナ半島から華南は湿った南西の風が卓越するのですが、6月上旬前半はその気配がありません。 

6月1日は第140回気象記念日でした。明治8年6月1日に気象庁の前身東京気象台が設立されたことを記念して制定されました。

※熱波の定義

インド気象局による、最高気温が平野部で40℃以上、丘陵部では30℃以上、かつ、最高気温の平年値が40℃以下の地点であれば平年より5~6℃高い場合(7℃以上高いと「猛烈な熱波」)最高気温の平年値が40℃を超える地点であれば平年より4~5℃高い場合(6℃以上高いと「猛烈な熱波」)に「熱波」といいます。また、平年値に関わらず、最高気温が45℃を超えた場合も「熱波」と定義しています。

※下降気流の定義

上空から地上へ空気が移動することで、高気圧の中心付近や、赤道付近で上昇した空気が中緯度付近で下降し、亜熱帯高気圧を形成する。上昇流の強さにより亜熱帯高気圧の強さが左右されます。