7月までに台風が13個以上発生したのは、統計を取り始めた1951年以後7回あり、今年は1997年以来18年ぶりです。

7月下旬にマーシャル諸島付近で発生した台風13号は西へ進路をとり、台湾を横断して9日には中国本土へと進み、10日に熱帯低気圧に変わりました。一方、マーシャル諸島西方海上の熱帯低気圧は7日21時に台風14号になり西北西進し11日6時には八丈島東300kmの海上を北東進しています。 

台風13号で思い出しますのが、1953年(昭和28年)9月に福井県嶺南地方に甚大な被害をもたらした台風13号(テス)です。小生は若狭高校の3年生で9月25日(金曜日)は、教室から見える南川は堤防すれすれまで増水しており、決壊の恐れがあるので授業は午前のみとなり全校生徒は早退しました。

本州南岸に前線が停滞していたところへ、台風テスは9月25日15時に紀伊半島に上陸し、本州を縦断、26日15時には北海道根室へと進みました。25日深夜は台風接近で風雨は強く、近畿地方は降雨が続き福井県の嶺南地方は特に雨量が多く、小浜に流れ込む南川上流の中名田では23日から26日までの降水量は705mmの大雨になりました。

25日の夜半に南川は各地で決壊し、小浜市生守(いこもり)地区から和久里地区にかけての南川堤防右岸が、又熊川から小浜に流れる北川の右岸野木地区も決壊しました。流出した家屋は296棟、全壊・半壊家屋は855棟、床上浸水1万1千棟を超しました。また橋梁流出764カ所。

近畿地方の死者は125人、行方不明376人でこのうち福井県は死者116人、行方不明21人でした。死者の数が圧倒的に多かったのは、経験したことのないような大雨と、深夜に洪水が起こり、避難できなかったことと思われます。当時鉄道は唯一の交通手段でしたが、小浜市竹原や美浜地区で国鉄の道床が流出したため小浜線は全線運休となり、小浜は陸の孤島で物資は海上輸送になりました。

全国の気象台が観測した7月の降水量と気温をみますと、降水量が多かったのは近畿・四国・南西諸島で、降水量が少なかったのは北海道・北陸・山陰・九州となっています。気温が高かったのは北海道・東北・関東甲信地方で、低かったのは山陽・四国・九州地方となっています。(上表参照)


県内の降水量は嶺北で少なく、嶺南で多く、また気温は全県で高くなっています。(下表参照)

8月に入っても猛暑は続き、4日は九頭竜で52mm、7日は勝山で7mm、の降水量を観測しました。5日、福井市東部で雷雨がありましたが観測点が無いので記録されていません。

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