6月1日は第141回気象記念日です。

太平洋戦争中は東京都中野区の高円寺に陸軍の広大な施設がありました。昭和13年に陸軍気象部が設立され、気象観測を行っていました。昭和19年4月に気象部構内に予報の的中を祈願して「気象神社」が造営されました。軍事作戦の成否は気象と深くかかわっており、1904年(明治37年)日本海で日本とロシアの艦隊が戦ったときも、気象技術者は「天気晴朗なれど波高し」と予報しました。

太平洋戦中は先輩から聞いた話ですが、気象技術者は徴兵を免除されましたが、軍属として陸軍気象部や海軍気象部に所属し、戦地に赴き作戦に従事したそうです。兵隊とともに戦っていましたので、同輩の安全祈願も願って「気象神社」を建てたと思います。御祭神は古事記に出てくる天岩戸伝説の天岩戸にお隠れになった天照大神を連れ出す案を出した神様「八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)」で知恵の神様です。

戦後GHQ(連合国総司令部)により国家新道や軍国主義は厳しく禁止され、「気象神社」も廃止されるはずでしたが、GHQの調査漏れにより廃止を免れたそうです。昭和23年に練馬区の氷川神社の境内に遷座されました。気象記念日(気象庁の前身である東京気象台が明治8年6月1日に設立されたことを記念して、昭和17年に制定されました)の6月1日には例大祭がおこなわれます。

最近は気象予報士を目指す人の参拝があり、絵馬は下駄(昔の話ですが世間では、下駄を放り投げて、表が出たら晴れ、裏は雨、横は曇りとかを予測したとか)になっています。

異常気象に関わりある「エルニーニョ」は2014年夏に発生し長期間続いていましたが、今年に入ってから終息に向かっており、気象庁は夏には逆の現象「ラニーニャ」が発生する可能性が高いと予測しています。ラニーニャ現象になりますと、福井を含む東日本は気温は高め、降水量は並み、日照時間は少なめになる傾向があります。

5月の福井県内の気象は、降水量は少なく南越や嶺南以外は平年の半分ほどでした。気温は全県で1.5℃以上高く、昨年の11月以来続いています。日照時間は平年を10%以上多くなりました。
気象概況各表