今年は台風の発生が遅く、7月3日にグアムの南東海上で1号が発生しました。1951年以降の統計によりますと2番目に遅い発生年です。台風発生が一番遅い年は1998年(平成10年)7月10日で、台湾付近に発生しその日のうちに台湾海峡で消滅しました。今年の台風1号は発生後西北西に進み台湾南部を通過して、9日には台湾海峡へ進みました。

 その後、中国本土へ上陸して温帯低気圧に変わりました。予想図はありませんが、過去の例を見ますと、低気圧は進路を北から東へと向きを変えて、日本付近を通過し、降雨をもたらすと思います。

 関東地方の山間部では降水量が少なく、一番大きい矢木沢ダム(有効容量11,550万立方メートル)の貯水量は7月8日現在、2,642立方メートルで貯水率23%となっています。これに次いで大きい奈良俣ダム(有効容量7,200万立方メートル)は59パーセントなどとなっており、給水制限を行うなど厳しい状況となっています。

 福井県は水に恵まれていますが、干ばつで米を緊急輸入した1994年を覚えていますでしょうか、この年は7月の降水量が48mm(平年比20%)、8月は18mm(平年比14%)で、年間降水量1528mmしかなく統計を取り始めた1897年(明治30年)からの少雨1位を記録しました。

 雨が降ると行楽や屋外スポーツにも支障が出ますし、気分もすぐれず鬱陶しい思いをしますが、水は天からの有り難い贈り物です。梅雨・台風・冬型は恵みの季節と思ってください。図は福井と敦賀の月別降水量の平年値で、梅雨の7月、台風の9月、冬型の11月から1月にかけては、それぞれ200mmを超えています。この5か月間で年間降水量の約半分となっています。多過ぎますと水害などを引き起こしますが、ダムや遊水地を増設すれば水害は防げます。

 県内の6月の気象は、降水量は嶺南を除いてほぼ平年並み、気温は平年より高く、日照時間は平年並みとなっています。