気象庁は今年の梅雨明けについて、九州南部から近畿東海が7月18日ころ、北陸は22日ころ、関東甲信は28日ころと暫定値を発表しました。梅雨前線はほぼ東西に形成されますが、同じ緯度で梅雨明けにずれがあるのに違和感がありました。

梅雨は中国伝来の言葉らしく、揚子江(長江)流域でも6月に雨季があります。此の雨季はインドに集中豪雨をもたらすモンスーンと密接に関わりがあります。今年6月21日から7月20日まで30日間の降水量は湖北省武漢で751mm平年比330%、同じく麻城733mm平年比330%、安徽省安慶では910mm平年値無し、などとなっており水害で200人以上が死亡したと伝えられています。

「五月雨」さみだれ。「さ」は五月「みだれ」は水垂、陰暦五月は現在の6月に当たります。昔は田植えの季節で大切な雨でありました。人々は田の神に敬意を払うため、身をつつしみ、夫婦の交わりも、恋人との逢引も慎まなければならなかったそうです。人々は梅雨空を眺めては物思いにふけったことでしょう。(「モンスーン」倉嶋厚著より)

今年の梅雨明けは変則的なパターンで、太平洋高気圧に広く覆われての梅雨明けではありませんでした。それが梅雨明け後にも影響していると思います。

教科書で梅雨明けは、太平洋高気圧が強まり前線を押し上げて日本付近は高気圧圏内に入り晴れるので梅雨明けとしています。毎年同じ形になるは限りません。2002年以降の梅雨明けパターンは「前線北上型」が9年「なんとなく消滅型」は5年「南下型」は1年となっています。また、今年の梅雨明け後の特徴は北海道で悪天が続き水害になるほどでした。

北海道は梅雨がない(気象のしくみ「村松照夫監修」)という本と、時には梅雨になり「えぞ梅雨」という言葉がある(NHK気象ハンドブック) などですが、今年の北海道の豪雨は梅雨前線ではなく低気圧の通過によるものと思います。札幌と福井の気温と降水量の平年値のグラフを載せました。

7月の右の値は札幌の今年の7月雨量です。札幌と福井を比べますと気温5、6度高く、降水量は2倍多くなっています。

県内の7月の気象は、降水量は嶺南は平年より多く、嶺北は少なく福井は平年の半分以下でした。全県で気温は平年より高く、日照時間は多くなりました。

※前号まで美山の観測年数が36年となっていましたが、正しくは41年でした。訂正します。

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